2019.10.09 UP
2019年9月7日-8日、山口県宇部市にて、「次世代リーダーズキャンプ2019」を開催いたしました。リーダーズキャンプは今年で3回目(スピンオフ企画を入れると4回目)。昨年に比べ募集人数を大幅に増やして、全国各地より総勢80名の参加者が集いました。また今回は開催地の宇部市より多大なるご協力をいただき、当日は久保田后子市長を含め役所のスタッフの方にも多数ご参加いただきました。
リーダーズキャンプは、都会の喧騒から離れた自然豊かな地で、リーダーとしての在り方を考え、目線の高い同志を作り、次世代に向けたコミットメントをすることを目的に開催しています。本キャンプの収益金の一部をNPO法人へ寄付する、社会貢献型のキャンプであることも特徴の一つです。
はじめに、オープニングとして本キャンプの実行委員長を務める竹岡哲朗より本キャンプ開催の経緯と目的について共有がありました。その後事務局長の藤村雄志より本キャンプの特徴・見どころを説明し、続いて久保田市長より歓迎のご挨拶をいただき、プログラムは講義へと移っていきました。
初めの基調講演では「経営者に求められる人間力とリーダーシップ」というテーマで新 将命先生の講義を行いました。新先生からは「LEADERSHIP」についてそれぞれのローマ字ごとに必要な要素を教わり、特に「E=EDUCATION(教育・人財育成)」では、人材育成の3条件として、座学(10%)+メンター(20%)+修羅場(70%)を強調し、この「修羅場」という言葉は2日間の流行語になるほど参加者の心にインパクトを与えました。
また「P=PASSION(情熱)」では、「能力5倍、情熱100倍」という日本電産の永守重信会長の言葉を共有し、情熱の重要性と情熱の炎を点火していくリーダーになるための方法を伝えました。
二つめの基調講演では、弁護士の蒲 俊郎先生より「今、次世代リーダーに求められるコンプライアンスの在り方」というテーマで講義を行いました。蒲先生は、コンプライアンスを軽んじた結果倒産に陥った企業や未だに信頼が回復できていない企業の具体例をあげ、目の前の売上を追い求め過ぎた結果、コンプライアンス違反を起こしてしまう企業が多い現実を伝えました。一方で、三方よしの精神で事業を行っている企業はそもそもコンプライアンス違反を起こさない。法令を形式的に守ればよいという発想ではなく、「Integrity」「Be gentleman!」などの道徳的概念こそがリーダーには必要不可欠であると強調しました。
三つ目の基調講演では、一般社団法人エコロジー・カフェの山崎俊巳さんより「Society5.0時代の私たち」というテーマで講義を行いました。山崎さんからは、少子高齢化・地域格差・貧富の差などの課題を解決し一人ひとりが快適に暮らせる社会を実現するために、現在国が取り組んでいる施策を伺い、中でもSDGsについて深堀りし、一人ひとりの意識づけを呼びかけました。
その後、特別スピーチとして日本エンタープライズ代表取締役社長の植田 勝典さんより「私の起業と事業に対する考え方」というタイトルでお話を伺いました。
講義終了後は会場を移してビュッフェ形式の懇親会を行いました。3年連続ご参加のシーメンスヘルスケア株式会社代表取締役社長の森秀顕さんに乾杯のご発声をお願いして、講師や参加者との交流を深めました。
途中、参加者へスピーチをお願いし、
NPO法人アサヒキャンプ 幾田雅彦さん、
安藤建設株式会社 安藤雄紀さん、
宇部市出身で、同志社大学 教授 関智宏先生、
山口大学より参加の学生さん方、
など複数の方より活動のご紹介をいただきました。
その後、3年連続ご参加の株式会社サンクレスト代表取締役の植田実さんに中締めをお願いし、1日目のプログラムは終了となりました。
2日目は朝一番で久保田市長よりご講演をいただき、宇部市の取り組みや今後の目標について伺いました。宇部市は本州最西端の工業都市です。昭和期には軍需工場が多かったことから空襲の対象となり、戦後は焼け野原からの再出発でしたが、アクセスの良い立地と市民の前向きさを糧に産業都市として復興しました。現在は5Gに対応したまちづくりに力を入れており、SDGs未来都市にも選定され、最先端のインフラ整備と企業誘致に情熱を注いでいます。
講演の後は、「地方創生・SGDsを山口から考える」というテーマでパネルディスカッションを行い、パネラーとして
・宇部市市長 久保田 后子さん
・エコロジー・カフェ 山崎 俊巳さん
・株式会社フォー・クオリア 代表取締役 松永 州央さん
にご登壇いただき、ファシリテーターを事務局長の藤村が務めました。
山口県でそれぞれ「地方創生」「SDGs」活動に従事する3名に事例発表をお願いし、その内容に対してパネラーより質問や感想をいただき、対話を深めていきました。
事例発表は下記3名にお願いし、
・株式会社まちあい徳山 代表取締役 河村啓太郎さん(山口県周南市)
・株式会社みんなのショクバ 代表取締役 弘中明彦さん(山口県山口市)
・株式会社安藤建設 取締役 安藤雄紀さん(山口県長門市)
それぞれが実施している地方創生活動やSDGsの取り組みを共有し、パネラーより専門的な立場から意見を伺いました。
その後、2日間のプログラムを元に「我々に求められるリーダーシップとは何か。それを如何に開発し発揮するか。」というテーマでグループワークを行いました。
昼食後に各グループより発表を行い、それぞれユニークな発表に会場は大いに盛り上がりました。最後は竹岡実行委員長が進行を務め、本キャンプの総括と参加者からの感想発表を行い、第3回目のキャンプが終了となりました。
第3回目となる本キャンプを通じ、素晴らしい講師陣から次世代リーダーとしてのあり方や必要な教養を学び、参加者との交流やグループワークを通して、次世代に向けたコミットメントができる場となったのではないでしょうか。
次年度の開催につきましては、只今スケジュール・開催場所を検討しておりますので、確定次第お知らせいたします。来年も多くの次世代リーダーのご参加をお待ちしております!